高尾山は標高599mの自然豊かな山で、例年11月中旬から12月上旬にかけて紅葉がピークとなります。その見頃に合わせて毎年秋に「高尾山もみじまつり」が開催され、10月下旬から色鮮やかな紅葉が山を彩ります。
今年も最新情報によれば、例年通り10月下旬から12月上旬にかけてもみじまつりが予定され、多くの登山客で賑わう見込みです。
この記事では、高尾山もみじまつりに向けた開催概要や見どころ、混雑回避のポイントについて詳しく解説します。
安全で快適に紅葉狩りを楽しむために、おすすめのモデルコースやアクセス情報もあわせてご紹介します。
2025年 高尾山もみじまつり開催概要
高尾山もみじまつりは高尾山全体が会場となり、例年多くの人で賑わいます。観光協会によれば、今年の開催期間は例年どおり10月下旬から12月中旬にかけてで、10月25日(土)から12月14日(日)までとされています。
期間中は主に土日祝日にステージイベントや伝統行事が行われ、昼間を中心に賑わいます。
祭りの中心会場は高尾山ケーブルカー清滝駅前広場で、周辺には休憩所や売店が設けられています。参道沿いや山頂付近にはモミジが多く植えられており、晴れた日には富士山を背景にした絶景紅葉を楽しむことができます。
開催期間とスケジュール
高尾山もみじまつりの開催予定期間は10月下旬から12月中旬にかけてとされており、開幕は10月下旬の土曜日、終了は12月中旬の日曜日です。期間中のイベントは主に土日祝日に実施され、午前10時頃からステージ企画が始まり、午後まで賑わいます。
紅葉が美しい日中に催しが集中するため、早めに山頂を目指しておくとよいでしょう。ケーブルカーやリフトは増便されることがありますが、混雑時には待ち時間が発生する場合もあるので、公式情報で運行状況を確認してから出発してください。
開催場所と会場
祭りのメイン会場は、高尾山ケーブルカー清滝駅前に広がる広場です。例年会場周辺にはステージや屋台が設置され、地元の伝統芸能や合唱演奏などが披露されます。
参加費は無料で自由に観覧できるため、家族連れや子どもも気軽に楽しめるイベントです。
会場周辺にはトイレや休憩所も整備されており、初めて訪れる人でも安心です。さらに紅葉は山頂付近から麓まで広範囲にわたって見ることができるため、ケーブルカーに乗って高台から眺めたり、参道を歩いてゆっくりと紅葉を楽しんだりと、さまざまな楽しみ方があります。
もみじまつりの魅力
高尾山の紅葉は標高差を活かして前後半で異なる表情が楽しめるのが魅力です。代表的な見どころスポットと見頃は以下の通りです。
| 場所 | 見頃時期 |
|---|---|
| 山頂付近(もみじ台) | 11月上旬~中旬 |
| 薬王院周辺(中腹) | 11月中旬~下旬 |
| ケーブルカー沿線 | 11月中旬~下旬 |
| 清滝駅周辺(麓) | 11月下旬~12月上旬 |
これらの紅葉スポットはそれぞれ見頃の時期が異なるため、高尾山の長い紅葉シーズンを存分に楽しむことができます。特に11月中旬から下旬にかけては中腹から麓にかけてグラデーションのように色彩が移りゆく様子が見事で、多くの登山客を魅了します。
高尾山の紅葉見どころとベストスポット
山頂・もみじ台の紅葉
山頂付近のもみじ台は高尾山でも最も見晴らしがよいスポットのひとつです。標高が高いため11月上旬から中旬にかけて紅葉が進み、真っ赤なモミジと遠くに広がる東京の街並みや富士山を同時に楽しめます。天気の良い日には特に鮮やかな光景が広がり、多くの登山客が訪れます。
ケーブルカーを利用すれば運動に自信がない人でも楽に訪れることができます。もみじ台には展望スペースが設けられており、ベンチに腰かけてゆっくり紅葉を鑑賞することができます。
薬王院・中腹の紅葉
中腹にある高尾山薬王院周辺は歴史ある寺社建築と紅葉のコントラストが楽しめるエリアです。例年11月中旬から下旬にかけて紅葉がピークとなり、本堂や仁王門と赤いモミジの組み合わせが美しい景観を作り出します。参道には銀杏の大木もあり、黄金色の葉と真紅の紅葉が並ぶ光景が見られます。
薬王院までは複数のコースでアクセス可能で、ケーブルカー清滝駅から徒歩30分ほどです。紅葉の季節には多くの参拝客が訪れるため、ゆっくり見学したい場合は平日や朝早い時間帯の登山がおすすめです。
ケーブルカー沿線の紅葉
清滝駅から山上駅へと続くケーブルカーの沿線も紅葉の名所です。11月中旬から下旬にかけてケーブルカーの車窓が真っ赤や黄色に染まり、紅葉のトンネルを通過するような景観が楽しめます。特に人気なのは清滝駅から少し登った浄心門付近で、赤や黄色のモミジに囲まれながら山道を歩くことができます。
高尾山駅周辺の展望台からも、紅葉に染まる山肌を見渡せます。ここからは富士山や丹沢山地など遠くまで見えることもあり、色鮮やかな自然を背景に絶景を満喫できます。
麓(清滝駅周辺)の紅葉
麓の清滝駅周辺では、11月下旬から12月上旬にかけて紅葉のピークを迎えます。清滝駅前広場にはイロハモミジが多く植えられ、真っ赤な絨毯のように広がる紅葉の景色が楽しめます。また駅周辺には飲食店や土産物店が集まっており、登山前後の休憩やおみやげ選びにも便利です。
麓からの散策路としては、ケーブルカー清滝駅から高尾山頂まで続く1号路表参道コースがあります。広い階段道で安全に歩けるため、初心者にもおすすめです。途中の薬王院では紅葉と歴史的建造物を同時に楽しめます。
高尾山もみじまつりのイベントと催し物
柴燈護摩(しとうごま)の儀式
高尾山薬王院ではもみじまつりの最初の週末に「柴燈護摩(しとうごま)」と呼ばれる護摩祈祷が行われます。薪や護摩木に火を焚き、人々の安全登山や病気平癒を祈願する伝統的な行事です。例年10月下旬の土曜日に執り行われ、護摩木に願い事を書いて焚き上げることで厄を祓う厳かな雰囲気が味わえます。
柴燈護摩は誰でも無料で参加・見学でき、法要の合間には山僧による法話(辻説法)が行われます。参加することで登山の安全祈願につながりますので、訪れた際には足を運んでみましょう。
辻説法(つじせつほう)
柴燈護摩の後には、清滝駅前広場で辻説法が行われます。これは薬王院の貫主が唱える法話で、高尾山の歴史や登山者への安全祈願が語られます。例年護摩祈祷の直後に実施され、事前申し込み不要で誰でも聴講できます。
辻説法は短い時間ながらも心に残る話が多く、登山前に参加すると気持ちが引き締まります。開演と同時に多くの人が集まるため、開始前には会場に向かっておくと安心です。
ステージイベント
期間中の土日祝日には、清滝駅前広場の特設ステージで様々な催しが開催されます。八王子市内の学校や地域の団体による音楽演奏や踊り、書道パフォーマンスなど、幅広いプログラムが予定されています。
ステージイベントはすべて無料で観覧できます。自然の紅葉を背景に行われるライブパフォーマンスは格別で、訪れた人々に秋の雰囲気を存分に味わわせてくれます。
混雑回避のコツとモデルコース
混雑しやすい時間帯と対策
高尾山もみじまつりの期間中、特に11月中旬~下旬の土日祝日は大変混雑します。午前9時~11時と昼過ぎの時間帯はケーブルカー・登山道ともに混雑しやすく、ケーブルカーの待ち時間が長くなることがあります。
混雑を避けるには、平日や朝7~8時台、夕方に訪れるとよいでしょう。それ以外にも、紅葉のピーク前後の時期(11月初旬や12月初旬)を狙うと比較的人出が少なくなります。いずれの場合も早めの出発と余裕を持った計画が重要です。
ケーブルカー・リフトの利用法
高尾山には急勾配を登るケーブルカーと、緩やかな斜面を進むリフトがあります。一般的にケーブルカーは定員が多く、混雑時にも多くの人を運べるため待ち時間が比較的短めです。
一方リフトは1人乗りのため混雑時には列が長くなることがあります。
混雑時には次のような工夫がおすすめです。
- 登山は早朝から行い、始発のケーブルカーを利用する
- 登りはケーブルカー、下りはリフトと使い分ける
これらの方法を活用すれば、ケーブルカーの長い行列に並ばずに済み、スムーズに山頂までアクセスできます。
おすすめの登山ルート
高尾山には複数の登山ルートがあり、目的や体力に合わせて選べます。混雑を避けて紅葉を楽しめる主なルートは次の通りです。
- 1号路(表参道コース):高尾山口駅から薬王院を経て山頂に続くもっともポピュラーなコースです。舗装された広い道で初心者向けですが、紅葉シーズンは混雑する点に注意が必要です。
- 6号路(びわ滝コース):渓流沿いを歩く自然研究路で、途中に滝がある静かなコースです。整備された山道で紅葉をゆっくり楽しめるため、混雑を避けたい方におすすめです。
- 稲荷山コース:山頂へ直接向かう健脚向けルートです。急な上り坂が続きますが、晴れた日の朝夕には紅葉が一層鮮やかに見える絶景スポットでもあります。体力に自信がある方は挑戦してみてください。
時間に余裕があれば1号路で薬王院に参拝し、帰りを6号路で下山する周回コースもおすすめです。自分のペースで無理なく歩けるコースを選びましょう。
アクセス方法と駐車場情報
電車・バスでのアクセス
高尾山口駅までは京王線・JR中央線でアクセスできます。新宿から京王線特急を利用すると約50分、八王子駅からJR中央線で約10分ほどです。高尾山口駅から清滝駅までは徒歩約5分で、そこからケーブルカーやリフトに乗り換えて山頂へ向かいます。
紅葉シーズンは駐車場不足や渋滞が発生しやすいため、電車やバス利用がおすすめです。京王線「高尾山きっぷ」などの乗車券を利用すれば割安に登山が楽しめます。
車でのアクセスと駐車場
車でのアクセスは中央自動車道・八王子ICから国道20号線を経由し、約20分で高尾山に到着します。圏央道高尾山ICからだと約10分です。ただし、紅葉シーズンの週末などは周辺道路が大混雑することがあります。
麓には市営と民間の駐車場がありますが、休日は午前中のうちに満車になる可能性が高いです。八王子市営の高尾山口駅駐車場は終日有料で台数も限られており、満車の場合は少し離れた臨時駐車場の利用を検討してください。
| 交通手段 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 電車・バス | 渋滞の心配なし。駅から会場まで徒歩圏内。 | ピーク時には乗客が集中。終電時間に注意。 |
| 車 | スケジュール自由、登山口直近まで行ける。 | 渋滞や駐車場不足、休日は駐車場確保が難しい。 |
周辺施設・観光案内
登山口にある高尾山口駅前には観光案内所「むささびハウス」があり、地図やイベント案内のパンフレットを入手できます。駅周辺には飲食店やお土産屋が充実しており、登山前後の休憩や食事にも困りません。
高尾山周辺には温泉施設や観光農園も点在しており、紅葉狩りのあとに立ち寄ることもできます。遠方から訪れる場合は八王子市内や近隣に宿泊施設があるので、計画に合わせて宿泊してゆっくり楽しむのも良いでしょう。
まとめ
高尾山もみじまつりは、豊かな自然と伝統行事が融合した秋のイベントです。開催情報や当日の状況を確認し、混雑しやすい時間帯を避けて行動すると快適に楽しめます。
ケーブルカーや複数の登山道を組み合わせれば、初心者からベテランまで自分に合ったスタイルで紅葉狩りができます。
高尾山周辺には整備された施設も多く、家族連れやカップルでも安心して訪れることができます。秋の紅葉シーズンに高尾山を訪れ、もみじまつりでしか味わえない景色と雰囲気を満喫してください。
八王子市役所
八王子市広報
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